12歳で英国単身留学

現在45歳・・・・12歳の私が一人でイギリスに渡り生活した時の日記。両親に感謝の気持ちを込めて。

3日目

1989年3月23日


今日は、はじめてお買い物に行った。
はみがきこと絵ハガキとカード、切手を買いました。
電話を家にしました。気分がホットしました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
↑のカードとは、なんだったんだろう?


あ、テレフォンカードかな。今はそんなにないけど、当時よく使って、実家に電話した。


日本のテレフォンカードは、薄いペラペラしてる・・確か。
でもイギリスのは、結構分厚い。


「すごい、このカードの厚さ!」とカード一枚でびっくりしたのを覚えている。


今は、LINEやメールやいろいろあるけど、当時は「電話をかける」がゆいつの家族とのコミュニケーションツール。


滞在してた家には、テレカでかけれる電話が一台あった。


当時は、電話「様」「様」だったな~。


日本にいる家族と話すのは、ホッとする時間であり電話がかかってくる前やかける前は、ウキウキ☆だったのを覚えてる。


電話が終わると、ちょっとさびしくなるんだけど、さずがちびっこ・・・そんなさびしさも忘れて普通の生活にもどる。


ん?保育園に預ける時に泣く2歳の娘みたいだ。すぐひらきなおって?わすれて?あそびだす。


あれ?はみがきこ日本から持ってこなかったのかな?


ではではみなさんHappy Friday!

2日目

1989年3月22日


今日は、はじめての授業があった。
むずかしかった。
今日ゆうびんを出しに行ったがもうおわっていた。
ねむい
(END)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はじめての授業・・・うんうん、それはとーーーーても難しかったと察します。


いやーーー今まで小学校で受けていた授業とはまったく違う感じだったと・・・


前回でも書いた滞在しはじめたお家は、日本からの留学生を受け入れ、9月からイギリスの寮生の学校に入る準備をするための場所であった。


それで毎日英語の授業がある。


イギリスは9月が新学期。


私がイギリス生活をはじめたのは3月。


なので、9月まで・・・6ヶ月。


その間に「英語」をマスター!!!!


なんて・・・できませーーーーーーーーーん。


でも、少しでも話せる「ように」なるための準備期間でもあったのでございます。


ゆうびんを出しにいったのは、きっと父母に、どうして留学なんてさせたのよーー早く帰りの飛行機のチケット送ってよ!!!と手紙を出しに行ったのか?(ふふふ)


は、軽いジョークでございまして。


まあ多分父母にお手紙を書いてそれを出しに、Cornor shopに行ったんだと思う。


このCornor shopとはイギリスで、よく住宅街とかにある、んーーーーー日本でいうコンビニの、超ミニミニミニミニバージョン。


食料品や雑誌があり、郵便も出せる窓口がある。


で、ここは私が滞在していたお家から歩いて、10分だったかな?のところにあって、三軒お店が並んでいるうちがそのCornor shopだった。


なので、ニックネーム「三軒のお店」


「あ、三軒のお店行かない?」とか


「あーーー三軒のお店だったらあるかなー?」とか


滞在してた仲間の間ではそんな感じのちょっと有名な?大事な?場所だった。


あー今もあるのかな。いつか行ってみたいなあ。


そして私にとって、イギリスではじめてのTHEショッピングは、三軒のお店でデビューしたものなので、なんとなく思い出深い場所☆


まだ2日目・・・


それはそれは時差ぼけで、眠たかったよねえ。


あと


まだ2日目・・


私はどこにいるの???ひょえーーーイギリスですかーーーーーーーーー?


って感じだったと思います。


(END)

イギリス

1989年3月21日


今日イギリスに着いた。
そして、今、ベットにいる。となりに
ぬいぐるみの「Ber」ちゃんがいる。
私の部屋は2つベットがあって、私は一人だ。本当は3人部屋の1つのベットだったんだけど、今日はつかれているということで、2人部屋になった。
お父ちゃまとお母ちゃまからのお手紙とどいた。なみだが1つぶ。
ねむたいよ~!
成田のとき泣いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やっぱり飛行機の中で、日記を書く余裕はなかったみたいですね^^


はい、「イギリス」に到着です!


ファーストクラスのおじさまにさようならをいい、エスコートサービスのお姉さんに連れられ(日本語が話せるイギリス人のお姉さん)パスポートチェックを通る時
Theハプニング!


今思うと、12歳・・・よくやった!!!と思うんですが・・・


そこは多分みなさんご存知の、パスポートコントロール。空港について、パスポートをチェックされる場所。何日間滞在しますか?どこに?とか・・・


それを、エスコートサービスのお姉さんがいるのに、私に直接質問攻めしてくる、パスポートコントロールのおじさん。


(エスコートサービス・・・未成年が一人で飛行機に乗るときお手伝いしてくれる空港のサービス)


英語もわからないのになんでイギリスに来るんだ!ぐらいの勢いだったと思う。


(はい、ごもっともでございます。でもみんなそうやって1から勉強するのよ、おじさん)


まあとにかく私に質問攻め・・・


5分後?10分後?


私は限界レベルピークになりまして、


ヒクヒク・・・・・と泣き出す。


いや、本当に頭パンパンで、何いってるか分からなかったのは事実。


英会話やったけど、さすがにパスポートコントロールはハードル高い!!!


そんなんで、「ここはひとつ泣くしか、このおじさんだまらないわ」と思い、


幼稚ではありますが、泣いた次第です。


そんなハプニングをあとにして、無事にこれから9月まで生活するおうちへ。


(当時は留学センターみたいなところをとおしイギリスへ行き、そこのおうちにはお世話してくださる方がいらっしゃる。そしてもうすでに2人中学生が到着して生活をスターとしていた)


↑の日記にもある、Berちゃん、(実際日記には「Bear」と修正されている。


おうちに到着したら、父母からお手紙が届いていた。


もうそれをみて、今度は計画性の泣きではなく、ぶあーーーーーーと涙がでてきたのを
覚えている。きっと一週間前ぐらいに、書いてだしてくれたんだろうな。


そのお手紙の内容は、一生わたしの胸の中に。宝物の1つ。